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全頭生乳出荷、体細胞3万の技術

今回は3ネタ。少し長いです。

昨日、「現代農業」という雑誌で知った、帯広市清川町の中村牧場に行ってきました。
こちらでは嫌気性発酵堆肥を作って草地に還元しています。
そうすることで健康な作物が育ち、サイレージの発酵と採食性が抜群に良くなって、体細胞が3万で全頭生乳出荷を実現させています。
ちなみにH19年北海道乳質改善大賞を受賞しており、一昨年には日本乳房炎研究会学術集会で発表もしていて乳質やカウコンフォートのエキスパートです。

牧場の敷地内は同じ酪農家とは思えないほどキレイで、においもほとんどありません。
牛舎内に入るとご覧のとおり、牛がピカピカ!
牛の黒白の輪郭がとても鮮明で、かつ目も生き生きとしていて健康そのものでした。脚や爪は傷やスレがなく、力強い立ち振る舞いでした。

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牛舎内では換気に気を付けており、搾乳では早くミルカーを外すことと良質なサイレージを生産・給与することで牛の免疫も向上し、搾乳時間も短くなります。
牛にストレスなく管理することで乳質が改善された要因だと中村さんはおっしゃってました。

平成13年に牛舎内を大改造し、
繋留方法はスタンチョンからニューヨークタイストール
牛床はゴムマットからパスチャーマット
中央通路のコンクリートからゴムマットに改良。
トンネル換気を取り入れ、牛床の長さを165cmから175cmに延長しました。

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牛の後ろにある尿溝にリサイクルメイト(複合微生物による堆肥発酵促進剤)とスーパーグアノ(100%天然有機質リン酸カルシウム肥料)をまいて、牛舎の外に排出し堆肥舎に入れます。
嫌気性発酵なので発酵熱は50度くらいで約2か月すると肥料分が飛んでない立派な堆肥が出来上がり、これが宝になります。

良い堆肥にはハエが少なくなり、その代わりにハチが増えるみたいで、本当にハチが飛んでいました。糞蜜?
中村牧場では圃場に堆肥をまくようになってから、以前より化学肥料が半分になったそうです。
堆肥作りを始めて、牛がこんなに食べるのかっていうくらい肋が張って牛が健康になったことに驚いたようです。

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サイレージはスタック中心で、高く積まず踏圧をしっかりと。そして長く作ります。
草地は黄緑色が健康の証、と中村さん。

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牛舎の表側は基本的に自家用車と集乳車のみが出入りし、裏側は飼料トラックやトラクターが出入りします。
牛の話も牛舎内にある事務所でするので、自宅と仕事をしっかり区別しているみたいです。
こういう考えはこれからの農業に必要ですね。
外観はまるで記念公園のように美しかったです。

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経営者の寿夫さんは今なお、もっと良くするにはどうすればいいかと熱意と向上心を持ち、日々仕事に精進されています。
健康体の牛、発酵の良いサイレージ、堆肥という宝をドカンと体感して、牛の最高のコンディションをみれた貴重な時間でした。
堆肥づくり、土づくり、草づくり、牛づくりの循環モデルを目に焼き付けることができ、鈴木牧場での実践イメージが鮮明になりました。

中村さんから貰った沢山の資料を寝る前に読んで、枕の下に入れて寝ます。笑
最後にリサイクルメイトのキャッチコピーです。
「堆肥づくりがうまくいけば、土づくりのすべて がうまくいく!」


いきなり話が変わって、
今日、先週訪れた牧場で見た、戻し堆肥をマニュアスプレッターで作れるみたいなので教えてもらった通りにやってみました。

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作り方は堆肥に排根線の土を少々(微生物がいっぱい)
又は笹の生えている土(繊維分解菌が多い)と
火山礫少々又は軽石(多孔質で空気が入りやすい)を上から乗せて
好気性発酵させるため、マニュアスプレッターで堆肥を細かくまき散らして空気を入れます。

今回は水分の多い生堆肥を使ったので、これで発酵すれば今後は楽勝です。
近い将来、哺育舎と育成舎は戻し堆肥を使い、安楽性と掃除の簡略化を考えています。
今日やった次の工程はどうすればいいかわからないので、活性誘導水の専門家に聞いて随時ブログで投稿します。

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そしてビート(てん菜、砂糖大根)の収穫も始まりました。
3回にわけて集荷にくるので、今回は1回目の集荷に向けての収穫です。
ビートで利益が出るのは嬉しいのですが、堆肥をたくさん使うので、鈴木牧場の将来のために何とかしてほしいです。
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プロフィール

suzukidairyfarm

Author:suzukidairyfarm
私の経験・個性・才能を活かし、安全で美味しい持続可能な農畜産物を生産するために土・草・牛づくりの循環農法に力を注いでいます。
牛を健康に飼い鈴木牧場の経営の成長をブログで発信します。
質問等あればお気軽にメールください。

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